先日、報道番組でバーテンが
「アルコールが無くて困っている」
と言っていた。
後ろの棚に沢山あるではないか、と思ったが、どうやら消毒用アルコールのことらしい。
確かに、スーパーに行ってみると消毒用アルコールの棚は空っぽ。
一方、酒売り場は商品が所狭しと並んでいる。
酒だけではない。
トイレットペーパーは無いのに、文房具売り場のコピー用紙は潤沢だ。
同じ原料でありながら、最終商品によってあるものと無いものがある。
そこで疑問である。
マスクはどうなのだろう。
マスクの原料は「不織布」である。主にフィルターなどに使われるそうだ。
エアコンのフィルターもさぞ不足していることだろうと思い、エアコン会社の知人に聞いてみると
「いや。全く問題ないですよ」
とのことだった。
首相ですら布マスクしか配れないこの状況にも関わらず、原料は問題なし。
マスク不足も、消毒アルコールやトイレットペーパーと同じ現象だった。
このことからわかるのは、不足の原因は
「資源」があるかないか、
ではなく、
「仕組み」があるかないか、
ということである
世界が鎖国化に向っているような気がする昨今。
せめて、現状の資源を有効活用できる「仕組み」のある国であってほしいものだ。