アメージング スパイダー

白い壁に黒い点。なにやらモソモソ動いてる。

もしかして…と思ったが、嫌なものではなくクモだった。とはいえ決して歓迎すべきものでもないのだ。

クモは益虫。殺しちゃダメと子供の頃から言われてる。やむを得ず、ティッシュでつまんで、窓から外へ。

ところが、腕に、髪の毛でもついているような違和感が。

見てみると、前腕の内側から、キラリと光るものが、階下まで伸びている。その先に、さっきのクモがいるではないか。投げられたとき、とっさに糸を私の腕に発射したらしい。遠心力で揺れながら、すごい勢いで登ってくる。その様子はまさしくスパイダーマン!まんまと部屋への再侵入を許してしまった。

ちくしょう。こっちはゴブリンだ。再度つまんで外に放り投げる。残弾が無かったのか、糸は発射されず、地面に落ちていった。ふぅ。

それにしても、さすが本家。伊達ではなかった。