スポクラをやめてわかったこと

先日、5年以上通ったスポクラを退会した。

理由は、コロナ対策に不安があるから。具体的には、通う人の大半がマスクではなくフェイスシールドを使っているから、である。

緊急事態宣言が終わり、スポクラ通いを再開させて少し経ってからのこと。マスクを着けず、フェイスシールドだけで運動する方々をみかけるようになった。その人数はだんだん増え、最終的にはマスクが少数派と思えるほどに。

なんでこんなに増えたんだろう?

ある日、ランニングマシーンに乗ったとき、広告が貼ってあること気づいた。

「マスクで走るのは苦しくありませんか? 受付でフェイスシールドを販売しています」
とのこと。

スポクラ自らが販売していたのだ。

そりゃマスクより、フェイスシールドの方が楽でしょう。売れるでしょう。

でも、自ら売るってのはいかがなものかと。当時から、エアロゾルの危険性は報道されていたし、フェイスシールドでは、防げないことはわかりきっていたわけで。

不安を感じたため、利用を再度中断。しばらく経つと、スポクラからメールが届いた。マウスシールド・フェイスシールドのみでの館内利用を停止し、マスク着用を必須とする、といった内容である。

「今後もより一層お客さまに『安心』してご利用いただけますよう努めてまいります」

とのこと。

いやはや、自ら「不安」をあおっていた企業の弁とは思えない。後追いの姿勢が「不安」感をさらに増大させる。

そういった事情で、上述の退会手続き、となったわけである。辞めて以降は、自宅の筋トレや、近所の散歩を増やした。体形・体調も維持できている。運動はこの程度で十分らしい。

テレワークでオフィス需要が激減しているとか。コロナで「不要」とわかったものはたくさんある。私にとって、スポクラもその一つである。