月別アーカイブ: 2014年10月

「.rich」ドメイン料金 1年で22万5千円也

ウェブサイトやメールアドレスの後ろについている.comや.jpなどのドメイン。そのドメインに新たな種類が追加された。

「.rich 」である。

年間の使用料金は22万5千円。

「.com」ドメインが千円~5千円であるのに対し挑戦的なこの価格。

格差社会を後押しするかのようである。

これを扱うドメイン提供会社「お名前ドットコム」によると

・高額なため悪質な登録者が現れにくく信頼性が高い
・リッチをアピールできる

などのメリットがあり、お金持ち向けサイト(?)での運用などが考えられる、とのこと。

こういったドメインが出てくるのは市場細分化が次のステージに入ったということであろうか。

「ターゲットマーケティング」と言う言葉がある。

どんな人に自分の商品やサービスを売るか?を決めることだ。
その際行うのが市場細分化である。

細分化には顧客を

・地理的要因(場所)
・統計的要因(年齢や性別、家族構成、職業、所得など)・
・心理的要因(消費者の価値観やライフスタイルなど)
・行動変数(頻繁に購入する層や、製品に非常に詳しい層、など)
などいくつかの基準で分類する。

この基準のうち「所得」での分類は、かつての日本ではあまり着目されていなかったように思う。

(だいぶ古いが)「一億総中流」という言葉があった。
皆が自分の家庭を「中くらい」の豊かさだと思っていた、ある意味幸せな時代であった。

「団地に住んでて『中流』なんてあるもんか。みんな貧乏人だよ」

そう言ったのは北野武である。
その後、それを裏付けるように自分の所属する階層を意識させられる時代がやってきた。
ぼやけていた日本の階層や格差がいくつかのキーワード

・セレブ(1990年頃より)
・シロガネーゼ(1998年頃 )
・B層(2005年 小泉政権郵政民営化の主な支持基盤として想定)

などによってだんだんはっきりしてきたのだ。

そして、いまや堂々と「リッチ」を謳うこのドメインの出現である。
今後普及していくのであろうか。

ところで頻繁にドメインの広告メールを送ってくれているお名前ドットコムさんだが、今回の「.rich」に限り案内が来ていない。
まぁ当然であろう。ちゃんと「市場細分化」していらっしゃるようだ。

ひねくれ者の私が取るとしたら…

richドメイン状況

いまのところまだ空いているようだ。

ブリック・アンド・モルタルにはかなうまい

実店舗を持っている店が、インターネット店舗でも販売を行う方法をクリック・アンド・モルタルと呼ぶ。
販路が広がること、商品の受け渡しを実店舗で行えるなどのメリットがある。
このクリック・アンド・モルタルという言葉は、ブリック・アンド・モルタル=「煉瓦とモルタルでできた建物」→「実在の店舗」をもじって作られたらしい。

さて、先日5月、クリック・アンド・モルタルの大御所が渋谷に店舗をオープンさせた。
楽天カフェである。

楽天市場で扱うスイーツは35万品。その中からカフェ側が試食し16品を選ぶ。売り込みは受け付けない。1日60食を試食することもあるそうだ。

では早速食べに…行く余裕はないのでとりあえずウェブサイトを見てみる。

楽天カフェメニュー

楽天カフェメニュー

おぉ…なんとも美味そうである。

「楽天市場で買う」ボタンをいくつかクリックしてみると…うん?なぜかちょっと購買意欲が下がったような…。

なぜだろう?

そうか。

楽天カフェの方がリアルなのだ。
楽天カフェは
1.まさにカフェのメニュー型式になっている。
2.皿に盛りつけされ、デコレーションされている。
結果「さぁなに食べようか!」と選んでいるような臨場感があり、距離感が近く感じられる。

一方リンク先の楽天ショップ側の商品紹介の多くは、
1.パッケージされた箱に入った商品
2.商品の拡大写真
が使われている。そのため、いかにも通信販売という印象が強くなる
(佐川急便のお兄さんが運んでくるシーンが容易に想象できる)。

せっかく楽天カフェで「食べたい!」と思っても、楽天ショップで突き放されたような感がするのだ。

なるほど。

ということは楽天ショップ側の商品紹介も同じような構成にすれば販売増が期待できる。
次回ショップサイト作るときは、デコレーションした写真を全面に、梱包写真をもう少し後方ページに追いやって…いやそんなことどうでもいい。まず食べに行こう。この美味そうなパイやタルトを。佐藤可士和氏監修の店舗も楽しみだ。
孤独のグルメ的報告はまた近日にでも。

 

アベノミクス2年の成果

10月後半。年末まで2ヶ月強あるにも関わらず焦りがでてくる時期である。
先日、酉の市の日程が告知された。同時に巫女さんの募集も掲載されている。
kokuchi(左は2012年10月、右は今年2014年10月)

以下拡大。
syousai
巫女さん達にアベノミクスは届かなかったようだ。
来年は改善することを祈るばかりである。