先日、テレビをつけると八甲田山遭難のドキュメンタリー番組を放送していた。
全く興味が無かったのだが、つい最後まで見てしまった。
とてもわかりやすかったからである。
その理由は、ゲリラ豪雪、パウダースノー、ホワイトアウトなどなじみのある「単語」で説明されていたからだ。
八甲田山遭難は今から120年近く前の古い話である。
当然、使われている単語も古めかしくわかりにくいものだ。
それらを、この番組ではすべてわかりやすく置き換えていた。
たとえば
「局地的豪雪に見舞われたうえ、粉雪だったため脚が埋まってしまった。その後猛吹雪で目的地が見えなくなった」
を
「ゲリラ豪雪に見舞わたうえ、パウダースノーだったため脚が埋まってしまった。その後ホワイトアウトで目的地が見えなくなった」
といった具合だ。
馴染みある、カタカナ交じりの単語でぐっと理解しやすくなっていた。
ただ、カタカナ用語がわかりやすいとは限らない。
昨今頻繁に耳にする、オーバーシュートやロックダウン。挙句の果てにはステイホーム。これらはすべてわかりにくい。
素直に、感染爆発・都市封鎖・外出自粛、と言ってもらいたい。防衛大臣のご指摘はもっともである。
使う単語はTPOをわきまえて…といいたいところだがTPOも最近あまり使われない。馴染まないひとも多いかも。そもそも何の略だったか?