スポクラをやめてわかったこと

先日、5年以上通ったスポクラを退会した。

理由は、コロナ対策に不安があるから。具体的には、通う人の大半がマスクではなくフェイスシールドを使っているから、である。

緊急事態宣言が終わり、スポクラ通いを再開させて少し経ってからのこと。マスクを着けず、フェイスシールドだけで運動する方々をみかけるようになった。その人数はだんだん増え、最終的にはマスクが少数派と思えるほどに。

なんでこんなに増えたんだろう?

ある日、ランニングマシーンに乗ったとき、広告が貼ってあること気づいた。

「マスクで走るのは苦しくありませんか? 受付でフェイスシールドを販売しています」
とのこと。

スポクラ自らが販売していたのだ。

そりゃマスクより、フェイスシールドの方が楽でしょう。売れるでしょう。

でも、自ら売るってのはいかがなものかと。当時から、エアロゾルの危険性は報道されていたし、フェイスシールドでは、防げないことはわかりきっていたわけで。

不安を感じたため、利用を再度中断。しばらく経つと、スポクラからメールが届いた。マウスシールド・フェイスシールドのみでの館内利用を停止し、マスク着用を必須とする、といった内容である。

「今後もより一層お客さまに『安心』してご利用いただけますよう努めてまいります」

とのこと。

いやはや、自ら「不安」をあおっていた企業の弁とは思えない。後追いの姿勢が「不安」感をさらに増大させる。

そういった事情で、上述の退会手続き、となったわけである。辞めて以降は、自宅の筋トレや、近所の散歩を増やした。体形・体調も維持できている。運動はこの程度で十分らしい。

テレワークでオフィス需要が激減しているとか。コロナで「不要」とわかったものはたくさんある。私にとって、スポクラもその一つである。

 

先天的男と後天的男

高校時代の友人と会食をする。
友人が予約してくれたのは、ピザ・パスタ食べ放題・飲み放題プラン。場所はオフィス街のイタリアンレストランである。

席につく。、最初にピザとパスタを1つづつ選ぶのがルールらしい。
定番にしょう。生ハムのピザ。ボロネーゼ。

サラダ、前菜が順に運ばれてくる。

そしてピザ。生ハムたっぷり。とりあえず6分の1食べる。

「うん?」

おい。君も食えよ。
うん。
ピザ残3分の2。

「ちとやばい」

ここでボロネーゼの登場だ。濃厚な牛肉ソースパルメザン入り。
一口目。うん。旨い。でも…。

「満腹近し」

それはそうだ。

友人は、もともと小食。私は30代で胃弱になり小食に。
つまり「先天的小食」と「後天的小食」の二人なのだ。食べ放題って…高校時代のノリで、申し込んだでしょ?

時代は変わり、自分はもっと変わる、いや劣化するのだ。

「もう、お腹いっぱいですか?」

店員の女性が声をかけてきた。いやぁ…。

「パスタでしたら、少ないサイズが作れますので、いかがでしょう?」

ではそれで。カルボナーラを3分の1くらいの量で。

届いたカルボナーラを、2人で6分の1づつ。あぁ美味しい。
満腹でなければ、もっと楽しめたものを。

次回は量より質、いやいやこの店は質も相当いいんですけど。

「分かりやすい文章の書き方」の本が読みづらい

ブログやエッセイを書く人なら、一度は「わかりやすい文章の書き方」的な本を読んだことがあるのではないだろうか。ご多分に漏れず、私も何冊か読ませてもらっている。

しかしこの手の本、書く側からすれば相当のプレッシャーのはず。内容に間違いがあってはならないし、誤植の許容範囲も狭い。さらに、Amazonで「文章の書き方の本なのに、文章がわかりづらい」なんてレビューを書かれたら、相当恥ずかしいのではないだろうか。

結果、この手の文章本は、内容がわかりやすいものが多い…わけではないのだ。

プレッシャーをはねのけ、作者の鈍感力さえ感じさせる、「力作」が結構ある。

先日読んだのもそんな一冊だった。

最初の1ページ。

「読者にとって読みやすい文章をつくるべきです」
「わざと難しい用語を使って、見栄をはるのはやめましょう」

ふむふむ。

「文章がわかりづらくても、あなたの頭が悪いのではありません。文章の書き方が悪いのです」

なるほど。

「…あぁ、こういうことかな?と思って、それでも『隔靴掻痒』」

隔靴掻痒?

ご丁寧に「かっかそうよう」と、振り仮名を振ってるところを見ると、「難しい単語」と知りつつ使っているらしい。

「わざと難しい単語を使って、見栄をはるのはやめましょう」と返したい。
「私の頭が悪いのではありません」と訴えたい。

そんな訳で1ページで断念となりました。

 

※【隔靴掻痒(かっかそうよう)】かゆいところに手が届かないように、はがゆくもどかしいこと。

アメージング スパイダー

白い壁に黒い点。なにやらモソモソ動いてる。

もしかして…と思ったが、嫌なものではなくクモだった。とはいえ決して歓迎すべきものでもないのだ。

クモは益虫。殺しちゃダメと子供の頃から言われてる。やむを得ず、ティッシュでつまんで、窓から外へ。

ところが、腕に、髪の毛でもついているような違和感が。

見てみると、前腕の内側から、キラリと光るものが、階下まで伸びている。その先に、さっきのクモがいるではないか。投げられたとき、とっさに糸を私の腕に発射したらしい。遠心力で揺れながら、すごい勢いで登ってくる。その様子はまさしくスパイダーマン!まんまと部屋への再侵入を許してしまった。

ちくしょう。こっちはゴブリンだ。再度つまんで外に放り投げる。残弾が無かったのか、糸は発射されず、地面に落ちていった。ふぅ。

それにしても、さすが本家。伊達ではなかった。

犬も家族

熱風が吹く中、買い物に出る。
朝9時の時点で31℃。連日の猛暑である。

そんな中、年配の女性が犬の散歩をさせていた。

どうも、犬の様子がおかしい。
歩く方向が逸れている。
体を壁にこすりつける。

「暑いのだ」

日差しを避けようと、道の端を目指し、身体を冷やそうと、コンクリートの壁に体を密着させる。女性はその様子に気が付かないようだ。犬は人より地面に近い。この気温での散歩は虐待だ。

犬も家族。いたわってほしい。