40℃越え

暑い朝。扇風機からは熱風。洗濯物が洗ったそばから乾く。

ヘイ シリ? 今何度?

「外ノ気温ハ 約31℃デス。」
その後。

32℃デス、33℃デス、34℃デス、35℃デス、36℃デス。
1時間に1℃のペースで上昇し、ついに体温へ。

この暑さは明日も続くらしい。夕刻、薄手のTシャツを買いにユニクロへ。

ところが。入口で検温をしてるではないか。

昼間の熱さが残るこの体。果たして通過できるのだろうか?

謎の音

熱帯夜。窓を開けて寝る日々が続く。

外気だけではなく、外の音も入ってくる。
ある日から、耳障りな音が聞こえてくるようになった。
缶を蹴飛ばすような「がらんがらん」という音だ。
最初は早朝だけだったが、日ごとに鳴る回数が増え、時間帯もバラバラに。

いったい何の音なんだろう。

答えは、散歩のときに判明した。
通り沿いの神社から、例の音が。

「もしかして…」

お賽銭箱の上にある、鈴のようなもの。
縄を握って、ゆらしてみると。

がらんがらん。

やっぱり!この音だ。
コロナ不況の影響なのか。昼夜を問わず、神社を参拝する人が増えたらしい。

ちなみに、この鈴。本坪鈴(ほんつぼすず)というそうです。
鳴らすのは3回以内がよいとのこと。

では、2回にとどめておこう(がらんがらん)。
あぁすっきりした…いやいや鳴らしたからにはお願いせねば。

「コロナが収まりますように」

おっと。お賽銭も入れなければ。
もう順番めちゃくちゃですね。

 

一文マーケティング

彼女お勧めの、ドライカレーの店に向かう。

ドライカレーとは珍しい。普段食べない料理だ。食べログのレビューを読んで、どうしても食べたくなったらしい。

店のある地元歓楽街へ。普段ならあまり来ないところだ。歓楽街を入って10メートルほど。わかりづらい場所に店はあった。入口にワープロで書かれたメニューと、商品写真が貼ってある。冴えない印象だ。覗いてみると、金曜の夕方なのに客はいない。コロナの影響もあるのだろう。

店内に入り、ドライカレーを2つテイクアウトで注文する。店員の対応はとても丁寧だ。入口左に本棚があり、古いマンガの単行本が収まっている。懐かしい。昭和の食堂のよう。店内は、外から想像するより明るい。見渡すと、清掃が行き届いていることに気づく。椅子に座って待つのが申し訳ないくらい。

袋に入れてくれた料理を受け取り、外へ。私たちが今日最初の客、下手すれば唯一の客かも。気になり、彼女に聞いてみる。どれほどの人気店なのか。食べログの評価はどの程度なのか。

「来たのは今日が初めて。人気なんて知らない」。
そして、
「読んだレビューは1つだけ」
と彼女。

1文だけで食べさせる。どれほどの名文だったのだろうか。

帰宅して、ドライカレーをいただく。ライスの上一面に敷き詰められた挽肉。中央のパルメザンチーズの黄色いライン。店員の対応同様、丁寧に作られている。食べてみると、味がまろやかで、美味しい。量が多いのに、食後の胃もたれも無い。油を抑えているようだ。ありがたい。

店の外観とは、対照的な料理の味。是非応援したい。2つ目となるレビューを投稿するとしよう。

さて。前作を超える文章がかけるかどうか。

これからはラジオだよ。

本日も接骨院。

いつも通り、ラジオがかかっている。

先週から番組が変わり、女性アナウンサーの冠番組となった。彼女は、数日前コロナ検査を行ったそうだ。結果は陰性。だが、大事をとって今回は自宅から放送している、とのこと。

放送開始して数分、音声が乱れはじめる。ノイズが入り、何を言ってるのかわからなくなる。ネット状況が良くないらしい。局のアシスタントが割って入る。

回線が復旧し、話が再開される。コロナ検査の話の続きだ。身を案じてくれた先輩の優しさに感動したこと。その人に感染させずに済み安心したこと。などなど。

話が佳境に差し掛かったところで、今度は突然無音に。またネット障害?それにしては静かすぎる。長すぎる。8秒ぐらいで放送事故ではなかったか。

そのうち、かすかに、ウッ、ウッという声が。

あぁ。わかった。
「アナウンサーが泣いているんだ」

感極まって泣いてしまったらしい。
確かにいい話だった。その先が聴きたかった。そこで無音になった。

泣いてたなら仕方なし!

回線問題やら、この無音状況やら。ラジオの意外性と寛容さが気に入った。
来週も聴くことにしよう。

あぁ依存症ですね

ここ数日、ひどい頭痛に見舞われている。

もしやコロナ?と思ったが、熱は平熱。味覚も正常。嗅覚も、コーヒーの香りがわかるので問題無いだろう。

ん?コーヒー?そういえば、頭痛発生の前日、胃が痛いのでコーヒーをやめていた。以降、今日まで飲んでいない。もしかして、と思いネットで調べてみると…やはりそうだった。

コーヒー中毒である。やめたときの禁断症状らしい。

なるほど。これが「禁断症状」か。タバコも吸わない。酒も飲まない。中毒とは無縁だと思っていた私が、コーヒー中毒。やや感動してしまった。

友人は「中毒ほど見苦しいものはない」と言い放ち、タバコをやめた。

意志力の弱い私。さて。目のまえの淹れたてコーヒー。どうしようか?