2006年1月アーカイブ

20060123.jpg岡本太郎が写真を撮っていたとは知らなかった。
プロの写真家ではなく芸術家としての視点を東京写真美術館で観ることができる。
とはいえ岡本太郎といえばやはり「太陽の塔」であろう。
以前、この太陽の塔を作るのに携わった構造担当の方の話を聞く機会があった。
「太郎さんは、『爆発だー!』って言うんですけど、それを実現するのは至難の技なんです」
確かにあの天空に反り返った部分なんかは厄介そうである。
けれど、そう話す建築家は言葉とは裏腹にとても痛快そうであった。
そこにはもの作りの喜び、困難な事に知恵で挑む技術者魂もうかがえた。
自分の計算次第で人命が奪われるかもしれない、そのプレッシャーをはねのけるには相当の勇気が必要なことだろう。ところがそのプレッシャーを忘れ、別のプレッシャーに負けてしまった事件が起きてしまった。

爆発は芸術だけにしておいて欲しいものだ。
「写真展・岡本太郎の視線」東京都写真美術館にて2月18日(土)まで開催  

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