2006年2月アーカイブ

20060213.jpg立春を過ぎたとはいえまだ寒い日が続く。
夜中ともなると窓ガラスに結露がびっしり。
このガラス1枚隔てた向こうは極寒世界 だ。
「ガラス1枚」。
この事について考えさせられたのが安藤忠雄氏の設計した「光の教会」である。
初めて訪問したのは冬の初めの寒い夜であった。
「光の教会」の夜。貴重な経験だ。
この教会の十字架は正面壁にくり抜かれたスリットである。
晴れた昼はここから「光」が差込み美しい十字架を描く。
イレギュラーな夜の訪問者は当然この「光の十字架」を見ることはできない。
さらに、すごく寒い。
この十字架のスリットには厚いガラスがはまっているが、その厚さでも寒さを遮れない。

また建物自体が安藤建築の特徴、コンクリート打ち放し。
教会内は冷蔵庫のようである。

同教会の軽込牧師の話によれば、安藤氏はこの十字架スリット部にもガラスは入れないプランを提案されたそうである。
今ここにガラスがなかったとしたら・・・。
寒さを感じている背筋がさらにぞくっとする。
使うものにとって厳しいプランである。

だが長時間その寒さの中にいると、わずかに差し込んでくる光が建物の寒さと相まって神聖な空気を作っていることがわかる。
「必要なのは快適さ・便利さだけではない」
安藤忠雄氏の持論もこの空間にいればこそ理解できるのであろう。

さて。
ぬくぬくした室内にいる今のふやけた自分にどうやって活を入れようか?
本当の春が来るまでに考えるとしよう  

20060206.jpg休憩あって休日無し。

そんな日々が昨年末から続く。夜間作業の寒さに耐えかね石油ストーブを買ってきた。
これまで使っていたパネルヒータは電気代が高いうえ暖かくなかった。

近所で買ってきた売れ残り。しかも格安。
仕事場は「オシャレなオフィス」とは程遠い雰囲気となる。
けれどこの石油ストーブにはどんなデザイン家電もかなわない利点があった。
「コードが無い」のだ。
石油ストーブは電源が要らない。
これまではパネルヒータと加湿器の電源コードが仕事場の床をゴチャにしていた。
ところがこの石油ストーブでスッキリそのもの。
深澤直人氏も真っ青であろう。

さらに。
上にやかんを乗せれば加湿器に!
いつでも沸かして保温。茶も飲める!
停電でも灯油さえあれば使えるスタンドアローンタイプ!である。
そう灯油さえあれば・・・。
継続使用すること13時間。だんだん火が細くなってきた・・・。
深夜3時。外は雪が降っている。

ストーブあって灯油無し。

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