
今年の12月31日で58年間の歴史に幕を閉じる新宿ミラノ座。「新宿ミラノ座より愛をこめて~LAST SHOW~」として、これまで公開したヒット作品のなかから24作品を上映している。
さて今日の上映作品は...銀河鉄道999!
大画面で999を観るチャンスは今後無いだろう。しかも最後のミラノ座である。
これは行かねばなるまい。スケジュールは...なんとかなる。
「時間が人を支配するのではない、人が時間を支配するのだ」
(炎尾燃)
あえて映画にいくぞっ!
というわけで上映30分前に映画館に着く。既に切符売場に999のチケットを買うお客さんが。やはり好きな人はいるものだ。年齢層はやや高め。999が見たい人と、ミラノ座ファンの人は半々ぐらいかもしれない。とはいえ、上映開始前にも関わらず8割程度席が埋まっている。師走の平日でこの動員。これは凄いことだ。
上映前にミラノ座支配人さんが姿を見せてのご挨拶があった。
「ずんぐりむっくりだった星野鉄郎が映画では美少年になっていたことにびっくりしました」
さすが支配人お詳しい。当時のアニメ雑誌で、星野鉄郎のキャラクターデザインは、さんざん議論になっていたのだ。
挨拶が終わり幕があがる。同時に観客から拍手が沸き起こる。
通常の映画館では体験できない一体感である。
今ここにいる人は、「銀河鉄道999」に何らかの興味を持って集まっているのだ。
一体感というより共有感かもしれない。テレビや、SNS・ネット配信も、この共有感をいかにして感じさせるか、が大事なテーマになっていく気がする。
一体感というより共有感かもしれない。テレビや、SNS・ネット配信も、この共有感をいかにして感じさせるか、が大事なテーマになっていく気がする。
上映が始まる。城達也のナレーションの後、メインテーマが流れ、「銀河鉄道999」のロゴがフェードイン。最も盛り上がる箇所だ。
35mmフィルムを上映しているため、スクラッチノイズが目立つ。ところどころブレもある。けれど、ハードディスク映画を見慣れてしまった目には、懐かしく嬉しい。切ないストーリーにマッチする。
上映時間2時間余り。エンドロールの途中で立ち上がる人、無し。
終了と同時に拍手が沸き起こる。
終了と同時に拍手が沸き起こる。
いい観劇だった。ありがとうミラノ座。
58年間お疲れ様でした。
