映画: 2011年2月アーカイブ

District-9.jpg冒頭から引き込まれました。
こういう映画は久しぶりです。
ドキュメンタリー風に作ったことが功を奏したのか、一気に中盤まで持っていかれます。

ヨハネスブルグ上空に、突然現れた醜悪な姿の異星人。
傷つき自分の星に帰れない彼らを南アフリカ政府は「第9地区」に住まわせるが、そこは一気にスラム化してしまう。それに対処する役割を担ったのが主人公は、「第9地区」で謎の液体を浴びてしまい、自分の体が異星人化していく。周囲の人間も自家族にも裏切られ、自分自身も逃げるために卑劣な行為を繰り返す。時間とともに変貌していく自分の体。極限まで追い詰められた主人公が土壇場で「人間性」を取り戻す・・・そんなストーリーです。

変身していく様子は「ザ・フライ」を彷彿とさせますが、映像的にはそれほどグロテスクではありません。にも関わらず感覚的にとてもグロテスクに感じるのは構成の巧さだと思います。

極限状況での人間の本質をテーマにし、特撮を抑え気味にしたこの映画。SFという体裁ですが極めて人間ドラマでした




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